第2層ー2 作物の種類を知り、配置を考える

1章 一年生作物と多年生作物

→ 前回の記事は「草を見る。この土は今、どんな状態なのか」

家周りで作物を育てるとき、一般的には、そう大きなスペースは確保できないだろう。

そんな条件の中で、どんな作物を選ぶのか、悩ましいところだ。

作物の種類には、大別すると、毎年種蒔きが必要な一年生作物と、

一度種を撒くと三年以上生きて、毎年収穫できる、多年生作物がある。

日々食卓に上がるほとんどの野菜は一年生作物。

ニラやアスパラガス、ハーブ類の一部は、多年生作物で手間入らず。

菊芋やニンニクは、土の中にいくらか残しておくと、次の年にも収穫できるらしい。

また、木の根元など日陰でも育つミョウガやフキなどは一度植えておくと、毎年、季節を感じられる旬菜として楽しめる。

こういう、手間要らずで、何年も収穫できる作物が庭先にあると、食卓が賑わう。

作物にも、それぞれの暮らし方がある。

作物を科目別に分けてみると・・・

狭いスペースでも、日常的に使う頻度の高い野菜を、なるだけ多くの種類、少量づつ育てるやり方が、土のためにも、食べる側にとってもありがたい。

その場合、コンパニオンプランツというよりも、「相性悪くないよね」程度の組み合わせで入れ込んでいくことの方が多くなる。

日常的に使う頻度の高い作物を科目で分けてみると

同じ科の作物は、花の形や構造、葉の形などが似ているので、見分けがつきやすい。

同じ科の作物には共通の病原菌や害虫の影響を受けやすいという特性があるので、

同じ科の作物を近くに植えることは避けたい。

アブラナ科
日常的に食卓に上がることが多い野菜。

白菜・キャベツ・水菜・小松菜・チンゲン菜・ターサイ・高菜・クレソン・大根・カブ・ラディッシュ・ブロッコリー・カリフラワーetc

肥料食いの作物といわれるので、土壌が豊かな場所を選びたい。

豆科を隣に持ってくると、栄養をもらえるので相性がいい。

ウリ科
例外もあるが、一つの株に、雄花と雌花が別々に咲き、交配することで実をつける。

ズッキーニの場合、雄花と雌花のバランスが悪いことが多いので、受粉を手伝ってあげる必要がある。

きゅうり・かぼちゃ・ゴーヤ・冬瓜・ズッキーニ・スイカ・メロンetc

キク科
キク科の作物は、独特の匂いでアブラムシなどを遠ざける効果がある。アブラナ科の野菜のそばに植えると良い。

レタス・春菊・ごぼう・フキ・ヤーコンカモミール・マリーゴールド・カレンデュラetc

セリ科
セリ科もそれぞれ独特の香りを放つので、アブラナ科やナス科の助けになる。

人参・ミツバ・セロリ・パセリ・明日葉・パクチーetc

ナス科
ナス科も肥料食いの作物。

熱帯性の作物で、元々は多年草だが、日本では、冬の寒さで枯れる。梅雨時期などは病気が発生しやすい。

ナス・トマト・ピーマン・唐辛子・パプリカ・ししとう・じゃがいもetc

マメ科
マメ科の特徴は、根に「根粒菌」という細菌が共生しているため、空気中の窒素分を土中に固定する働きがある。

多くの作物にとって、ありがたい存在。ネギ類やニラ、ジャガイモとは相性が悪いので、離しておきたい。

インゲン・枝豆・さやえんどう・スナップエンドウ・そら豆・大豆・落花生 etc

→次回の記事は「植物の世界にある関係性

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