シュタイナーの食に関する本を読んでいると、ジャガイモの話がたびたび出てきます。
その評価があまりに辛辣なので、私はじゃがいもを食べる頻度が少し減ったほどです。
ジャガイモが主食のようなドイツ語圏だからこそ、強いメッセージになるのかもしれません。
では、さつまいもはどうなの?という疑問が湧いてきます。ジャガイモと同じ?
さつまいものおいしい季節となり、食べたい気持ちも募ってきます。
そこで、少し調べてみました。
「芋」は命を繋ぐための貯蔵庫
全ての生命ににとって、いちばん大切なのは命を繋ぐこと。
多くの植物は種子を作ってそれを果たしますが、
中には、茎、根、葉などに栄養をを蓄え、生育に向かない時期をじっと凌ぎ、好期になるとその貯蔵物を使って地上部を広げていく植物もあります。
ジャガイモ、サツマイモなど芋類、生姜は、後者のタイプです。
ジャガイモは「塊茎」
ジャガイモは、地下の茎が肥大化した「塊茎」です。
表面にある小さな窪みは「目」と呼ばれ、放っておくと芽が出て葉が育ちます。
茎である証拠と言えるでしょう。
旬の時期には、小さなジャガイモが袋詰めで並んでいることがあります。
以前、これを皮ごと素揚げにして甘辛く煮転がしにしたところ、美味しかったのですが、ひどい頭痛に苦しんだことがありました。
じゃがいもの芽や緑色に変色した皮には、ソラニンやチャコニンといった天然毒素が多く含まれています。
それ以来、ジャガイモの扱いには気をつけるようになりました。
サツマイモは「塊根」
今朝は、サツマイモ・レンコン・こんにゃく・インゲンをきんぴら風に炒め煮にして、黒胡麻を振りました。
あるものを全部入れたようなおかずですが、新米のご飯によく合います。
店頭に並ぶさつまいもは洗われていて表面が滑らかですが、掘りたては細かい根がついています。
サツマイモは、栄養分や澱粉を蓄えるために、根が肥大化した「塊根」、つまり根の貯蔵器官です。
サトイモは「球茎」
サトイモは、地下茎が肥大化した「球茎」です。
ジャガイモは地下をのびる茎の先端が肥大化したものですが、
サトイモは茎の基部(地面に近い茎の部分)が肥大化したものです。
ヤマイモは担根体(たんこんたい)
担根体とは、根と茎の両方の性質を合わせ持つ部分のことです。
ヤマイモは、茎から伸びて地面に潜り、そこからさらに根を伸ばすため、茎と根の中間のような性質を持っています。
長芋や自然薯も同じ仲間です。
生姜は「根茎」
根茎とは、竹の地下茎のように、一部の茎が地中を水平に這うように伸び、そのまま太く肥大化したものです。
その意味では、塊茎との違いはやや曖昧ともいえます。
ジャガイモも生姜も、地下茎が変化したものという点では共通していますが、形の作られ方や成長の仕方の違いがあります。
植物の育ち方を知ると、食べ物の見え方も変わってきますし、体への作用も気になるところです。
シュタイナーの講演記録は、現代の食物学や栄養学とは違った視点で興味深いものです。
シュタイナーが、ジャガイモについて言及している内容のさわりは、下記の記事で触れています。
