fairafric!!誕生日に頂いたチョコレートが興味深い!

今年の誕生日に友人から頂いたプレゼントのひとつがコレ!

いろんな板チョコが10種類!

10種類も揃うとパッケージの美しさと相まって気分が上がる!洗練された色彩感覚が素晴らしい。

ブランド物のチョコレートも嬉しいけれど、こういうプレゼントセンスっていい!!

まずはパッケージでひと盛り上がりするけれど、このチョコレート、なかなか深い。

コレ、ガーナで作られている珍しいチョコレート!

珍しい??珍しくはないはず!昔からチョコレートと言えば”ガーナ”ですもん。

ところが、 世界のカカオの70%は西アフリカ産なのに、ここガーナで作られているチョコレートは、現在に至っても世界の1%未満という厳しい現実があるようだ。

この時代に、ほぼ全てを材料として搾取されている現実、胸が痛いね。

で、この状況に挑戦しているのが 「fairafric」フェアフリックという企業のようだ。人と自然に対して公平であることを意図している。

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パッケージに書かれていることが興味深かったので少々調べてみた。

立ち上げたのはドイツ人。現地スタッフはすべて現地の人達が運営している。

従来のフェアトレードのやり方は好まないが、さすがにドイツ人、目指すところが明確で徹底している。

アフリカで気候に優しい雇用を10,000件創出することを使命として、SDGs17目標のうち、下記の7つの項目に貢献することを明確にしている。

1、貧困をなくす
2、ゼロハンガー
3、健康と福祉
7、手頃でクリーンなエネルギー
8、ディーセント・ワークと経済成長
9、イノベーション、インフラ
13、気候変動対策

ミッションの具体的実践内容をピックアップしてみると

・私達はアフリカに何も寄付しない。原産国で生産し、公正な給与を支払うだけ。

・原材料の原産国で商品の製造プロセス全体を任せることに取り組んでいる。
最高級のオーガニックチョコレートの生産を通してガーナのツリーからバーへ。

*カカオ豆の原産国でチョコレートバーの製造までを行うことで、カカオ豆1㌧当たりの収入が、従来のチョコレート産業に豆として買い取られるときの約6倍になっている。従業員の収入は4倍になるという。

・貧困と戦うだけでなく公正な将来の機会を提供。

・Fairafricのような企業が増えればサービスとインフラの質が向上し、新しい企業が生まれる。

・小規模農場の経営で材料として低価格で提供するだけでは貧困から抜け出せない。製造業で資格のある仕事をすることで健康保険にも加入し、小学校の学費を払う余裕もなかった子どもたちは大学の学位まで取得することが出来る。

・農家がより持続可能な方法で農場を運営できるよう支援している。

・ドイツでもガーナでも、職場でも平等な権利を支持している。

・業界全体のモデルとなり、最高基準を設定する。
*人間と子供の権利
*労働条件と健康〜ガーナの最低賃金の4倍の賃金、健康保険は従業員の家族全員に適用
        ガーナの経営陣は100%ガーナ人、無料通勤バス、工場の隣にレストラン
*環境保護 
〜2021年には工場の屋根をソーラーパネル化し太陽光発電で起動している。
〜包材はプラスチックやアルミホイルを使わず生分解できる木材パルプ由来のNatureFlexホイルを採用している。
〜チョコレートの製造において、環境への影響をまだ完璧に避けることはできない。そのため発生するすべてのCO2排出量を自然林再生プロジェクトに投資して相殺している。

ざっと書くつもりがどれも興味深いので長くなってしまったが、単なる開発援助ではなく、システム変更に切り込んでいる。

「fairafric」フェアフリックのチョコレートの原料

チョコレートはEUオーガニック認証を受けており、ミルクを使ったものとヴィーガン対応がある。新鮮な最高級のカカオ豆を使っており、乳化剤を使っていないので、従来のなめらかな触感ではなく、サクッとした感じ。

初めて食べると食感の違いが際立つが、雑味のないさっぱりとしたナチュラル感がある。

カカオ含有率が43%から92%まで幅広く、材料はいたってシンプル。カカオマスとカカオバターと生キビ砂糖。それにミルク系であれば有機スキムミルクが入っている。塩やナッツなどを使ったものもある。

ひとかけが大きいので、ひとかけを4分割し、ナッツ数粒と交互に食べるというのが私の食べ方。

ふたかけも食べれば十分。特にカカオ含有率70〜80%のものは満足。

これで20gなので、チョコレートの一日の推奨量ともちょうど一致する。

カカオニブ・カカオマス・カカオバター・ココアパウダーの違い

この違いが理解できていなくて、ずっと気になっていたのでコレ幸いと軽く調べてみた。極めて簡単にまとめてみると。

カカオの実の中に20〜60粒の種が入っている。そのカカオの種をカカオ豆という。

・カカオ豆を発酵・乾燥・焙煎・粉砕して殻を取り除いたものがカカオニブ

・カカオニブをすりつぶしペースト状にしたものをカカオリカーという。カカオニブには約55%の脂肪分が含まれているので液状になる。

・このカカオリカーを冷却・固化したものをカカオマスと呼ぶ。

・カカオマスを圧搾機にかけて絞り出した油脂分をカカオバター。カカオバターを取り除いた残りの部分をココアケーキという。

・そのココアケーキを更に細かく粉砕したものがココアパウダー

この程度把握しておくと何かと理解しやすい。スッキリした〜

フェアフリックのチョコレートの私のベスト3

左からカカオ含有率43%のミルクと塩の入ったチョコレート。疲れてちょっと甘いものが欲しいというときにちょっと塩味のある甘さが最適。

中央はカカオ含有率72%のダークチョコレートにスキムミルクを14%使ったチョコレート。ミルクが入っていることで食べやすく素直に美味しい!と感じる日常的においておきたいチョコレート。先に書いたように、このひと欠けを4分の1に割ってくるみやアーモンド・カシューナッツなどと交互に食べるのがベストな私のおやつ。2欠けで十二分に満足。

右端はカカオ含有率80%のちょっと塩味のあるチョコレート。80%とは思えない食べやすさ。ワインなどお酒のお供に最適。これもナッツ類と一緒に。

この他、バオバブとモリンガといううのも珍しい味でちょっと癖になるかも。

以上、極めて私的な好みです。

このチョコレートは現在ヨーロッパ圏でしか流通していないようですが、日本で関わっている人がいるようです。

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