小石川植物園は山歩き気分!野鳥スポット!山野草・薬草栽培場あり!

小石川植物園

春日和というのは3〜4日しか続かずに崩れるものらしい。

今日も数日ぶりの春日和。

風が強かったが、気温が20度くらいまで上がりそうだったので、久しぶりに小石川植物園まで歩いた。

小石川植物園は、古い人ならば時代劇によく出てきた小石川養生所が浮かぶのかもしれない。

約300年前に徳川幕府が設けた薬園である。小石川養生所時代の井戸跡が保存されている。

明治10年から東京大学の附属植物園として植物学の研究・実習施設になっており、東アジアに分布する約1500種が配置されている。

面積は48,880坪、さっと流しても2時間はかかるだろう。

小石川植物園
小石川植物園
パンチングした銅板(銅板風?)の塀が続く
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巨大なヒマラヤスギに始まり、歴史を感じる大木群が圧巻

入ってすぐに巨大なヒマラヤスギが目に入る。ちょっと違和感があるが、明治初期に日本に入ってきているらしい。

えっ!?何!?と次に目が止まったのがこの木!なんだかわからなかったが寄生樹?

小石川植物園
寄生樹?

数百歳!?と思われる木々が点在している園内は、ナチュラルで山歩き気分。

剪定をしていない紅葉並木など圧巻である。

この時期は薬草園や山地植物栽培場、分類標本園などは芽吹き前でさみしい状態だったが、暖かくなれば楽しみが倍増する。山野草好きにはたまらないかも。

ここは都内屈指の野鳥スポット!

また、ここは野鳥スポットでもあり、年間100種類近くの野鳥が確認できるようだ。

きょうもマメザクラの周りには小さなメジロがたくさん飛び交っていたが、私の腕では一羽も撮れなかった。残念!

小石川植物園
マメザクラ(早春桜)
小石川植物園
ハヤトミツバツツジ(絶滅危惧種・鹿児島)
小石川植物園
寒咲大島桜

寒咲大島桜は葉っぱが出ると同時に花が咲くのが特徴。桜餅の葉はこれ!

小石川植物園 ミヤマガンショウ
ミヤマガンショウ

ここは庭園などに比べると規制も緩くナチュラルな状態の園なので、それだけに公開の条件として、触ったり、傷めたり、持ち帰ったりなどがないよう個々人の良識が必要である。

昔懐かしい下草も色々!

小石川植物園

小石川植物園
小石川植物園

昔懐かしい下草もいろいろ見られる。ニホンタンポポもたくさん。

人の手を入れない自然な状態なので、懐かしい草類も豊富。

上下で2層に分かれた園内!

この園は高低差が大きく2層に分かれている。

低地の方は、五代将軍綱吉の幼少時の居邸であった「白山御殿」と「蜷川能登守屋敷跡」に残された日本庭園で当時の姿を留めている。

小石川植物園 ツバキ

小石川植物園梅林

旧東京医学校本館

西側の一角には、国の重要文化財に指定されている「旧東京医学校本館」がある。

昭和44年に本郷構内より移築されていて、東京大学関連では現存する最古の建物。

現在は「東京大学総合研究博物館」の小石川分館で、「建築ミュージアム」として運営されているが、あいにく当分の間、臨時休館となっていた。

この建物の手前には梅林があり、約50種が集められていて初めて見る品種も数多い。

熱帯・亜熱帯植物1000種類以上の温室あり!

最後に正門近くに戻り、2019年に完成した「公開温室」へ。

温室には熱帯・亜熱帯の植物が野生種を中心に1000種以上栽培されている。沖縄諸島や小笠諸島の植物が数多い。

小石川植物園
サキシマツツジ・
小石川植物園

タイの蘭の部屋もある

小石川植物園

小石川植物園

最後に

東京には庭園や植物園が数多く点在する。江戸時代から明治時代の文化の恩恵を強く感じるところである。

公共であれば、たいてい年間パスポートが4回分程度の数百円から2,000円程度で発行されるので行きたい放題。朝な夕なの散歩コースにできる。

今日も朝一番に保育園の園児たち(は無料)やベビーカーを押したお母様方が何組か来園していた。

賢いお母さんは朝の家事をさっと済ませて、人出の少ないこの時間帯の散歩を日課にしている。

小一時間子供とゆっくり過ごせば、お互い健康的にも精神的にも良い効用があることは間違いない。

知育教育にも情操教育にもつながる。

東京は住む場所が肝心だとよく言われるが、こういう施設周辺をあえて選ぶのも良い選択かもしれない。

六義園散歩。四季折々に美しい大名庭園は癒やしの場!
東京には、四季折々の自然を美しい形で味わうことができるこうした庭園が数多く残されており、田舎の手付かずの自然とはまた違った自然豊かな一面もあります。歴史の恩恵を深く感じるところです。
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