
庭先に小さな畑を作る時、
まず、最初に頭を悩ませたのが、
「土が圧倒的に足りない」ということ。
肥料などを入れ込んだ土や
素性のわからない土を入れ込むのは避けたかった。
頭を悩ませた末、
畝をたてることで、凌ぐことにした。
鍬を入れても、芝生の根やら砂ばかりが出てきて、
一部分を除けば、おおよそ作物が育ちそうもなかったが、
短いながら5本の畝をたてた。
第1章 畝の役割は?

畝の役割にはいろいろあるが、
このように、耕土が足りない場合の凌ぎにもなり、
栽培スペースと作業スペースの区分けで
作業がしやすくもなる。
また、側面に空間ができることで、
通気性と排水性が向上する。
水田跡のような粘土質の土壌には、必要な手立てである。
作物の配置の面でも、効用はある。
一つは、作物は、同じ場所に同じ作物を育て続けると、
育ちが悪かったり、
病気や、虫害に遭いやすいといわれる。
毎年、場所を変えながら作付けする場合、
畝で区分けをしておくと、作付計画が立てやすい。
二つ目は、相性の悪い作物同士が隣にきても、距離感があること。
三つ目は、通路の部分にも、緑肥といわれる
ヘアリーベッチやクリムソンクローバーなどのタネを
蒔いておくことで、
土壌が豊かになり、作物の育ちも良くなる。
作物は、通路にも根を伸ばしている。
また、
マリーゴールドやカラシナは、虫害を減らす効果もある。
家の庭は、
草も生えないような疲弊した状態だったので、
最初に、ヘアリーベッチとクリムゾンクローバーを
庭全体にまき散らした。
これらはよく育ち、大いに役立った。
土の表面をカバーし、
ミミズの発生が見られるようもなった、
第2章 自然農での畝の考え方

自然農では、
このような、畝の効果も生かしながら、
畝立てをするのは、最初の一回だけで、
あとは、原則、鍬を入れることはない。
季節ごとの畝の補修は必要だが、
どうしても鍬を入れる必要がある時でも、
表層のみ。
虫たちの住処を壊さないことが、
土壌生物の豊かさに通じる。
畝は、
基本的には、日当たりを均等にするため、南北に細長く作る。
一般的には90cm程度の畝幅に統一して並べる。
狭いスペースで、
自然農に沿った手法で作物を育てる場合、
相性の良い作物を混植で植える方が、
種類も多く育てられるし、育ちやすい。
混植には、
正方形や円形の方が、使いやすいと感じている。
整然とした美しさもあるが、
営農でない場合は、
アート感覚で、自由に楽しむ場でもありたい。
第3章 畝は畑の基盤
自然の循環が進んで、場が整ってくると、
平場でも問題ないようだが、
始めたばかりでは、畝作りは畑の基盤。
小さな畑の場合、
フィールドデザインとしても、
凹凸や、いくつかの形状で構成された方が、
魅力的な場になりそうだ。
1~2度のやり直しは仕方がないが、
土の中をなるだけ触らず、場を安定させるためにも、
じっくり考えたいところ。
目指す全体イメージを思い描きながら、
作りたい作物や季節ごとの組み合わせを考えることが、
実は一番楽しかったりもする。
結局、畝は必要なのか。
今の私にとっては必要だった。

