思考習慣が現実を連れてくる。Seek and it will be given

昨日の「日本はなぜ何十年も給料が変わらないような国になっているのか?」の続きである。

世の中で起きている様々な問題を、政策的な失敗であるとか制度の問題であるとかで片付けることはなかなかできない。

物事には様々な要因が絡んでいる。

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社会の空気感

私は長い間、布や生活クラフトといわれるような作品を扱ってきた。

世の中の空気が変わってきたなと感じ始めたのは1997年頃だろうか。

それまでは生命力あふれるパワフルな作品が主流だった。パワフルかつ繊細で完成度の高い作品を目にした瞬間「細胞が震える」といった感覚を度々味わっていた。その瞬間を味わえることが喜びであり、物以上の力を持った作品を紹介することが基盤となっていた。

世の中は空気感で動いていく一面もある。バブル崩壊、景気減速などとマスコミが煽り立て、徐々にその方向に流れていった。

世の中では次第に、極限まで削ぎ落としたシンプルさが主流になり、古道具屋に注目が集まり、静謐な作品がもてはやされた。

若い作家の作品はいわゆるかわいくまとめられ、、生命の躍動を感じるようなものではなくなった。

パワフルさはダサさに転じた。

求めないものは手にしない

個人的な感覚だが、1975〜1980年代生まれの人たちはミニマル思考が強いような気がする。

「気に入りの必要最小限のものを持ち、整えられた空間で丁寧に暮らす」といった清貧の感性をもっている人たちが、知る限り多い。クリエイティブな人たちなので、時代の感性に沿っているとも言えるのだが、豊かな時代に育った反動かもしれない。

世の中は常に両極の間を揺れ動く。

自分自身もナチュラル志向でありミニマル思考であり菜食で穏やかな生活を志向しているが、こういう体質の人間が多数を占める集合体というのはどうなのだろうと思うことがある。

「求めよ さらば与えられん」という言葉もある。

したたかな国々に包囲され、スイスのような強固な準備もなく、他国を当てにし追従しているような国が、経済力までなくしたらどうなる?

最近、「日本人の平和ボケ」という言葉がちらちらと目に入る。また、若い人の「日本は中国に支配されるんでしょうか」みたいな問いかけも見かけることがあるが、「・・・なるんでしょうかなどと寝ぼけたことを言ってるんじゃない!」と 喝を入れたくなる。

国の命運は政治家だけにかかっているわけではない。一般市民には何の力もないように思うかも知れないがそうではない。それは一面に過ぎない。全てはエネルギーなのだ。政治の動きもエネルギーに動かされている。そのエネルギーは何かといえば一人ひとりの思考の集合体である。

お金の動きもそうだ。実体があるようでいてない。株も為替も人間の判断で動いているが、その判断力の根拠といえば雰囲気、エネルギーの流れである。

今回の中国の台湾威嚇も、「ロシアのウクライナ進行に乗じて中国も台湾に進行するんではないか!」という声高な世論が中国に道を作ったとも言えるのではないのか?

国との関係も、見えないものも含めて戦略的に事を運ぶしたたかさが必要だ。政治家も勿論そうだが、マスコミの発信力も要のひとつである。

最大限に自分を活かすために

世界は経済を基盤に動いてる。そこに良し悪しを持ち込んでもなんともならない。

生まれてきたからにはこの生を全うしなければならない。ならば自分を存分に開放し、日々楽しく生き生きと暮らしたい。何かしらに役に立つ存在でありたい。皆そう思っているのではないだろうか。

自給自足でのんびりと自然の中で暮らしたいならばそれがその人の幸せであり、そういう幸せもある。
究極の幸せのかたちかも知れない。

人類すべてがそういう暮らしができれば世界は平和で美しい。しかし、そうはさせじという宇宙の意志なのか、人間の業なのか、魑魅魍魎の世界が延々と渦巻いている。

現在の一般的な暮らしの中では、経済が基盤である。経済が安定しなければいろいろな不安要素で気持ちの安定もない。自分の生活以上の社会的志があればそれなりの経済力が必要である。

美しさも経済が牛耳る。

経済力は生まれた場所の問題なのか?才能の問題なのか?運なのか・・・?

「人生は思いと習慣が創るってほんと?」の記事でも扱ったが、人間の構成要素の中の自我は宇宙とつながっている。習慣は無意識となって宇宙に放たれる。

現実の見えるものだけを見て生きていると行き詰まる。この宇宙のことも地球のことも人間のこともわかっているのはほんの少し。自分の思考と宇宙のつながりという面から人生を見ると希望につながる。

ウォレス・ワトルズの本を紹介したい。
お金について書かれたものだが、シンプルでいい人生の核になるものだ。役立つ一冊になるのではないかと思う。

この手の引き寄せ本は数多くあるが、この本の作者も書いているように、一冊の本を毎日毎日読み込んでいくことが唯一成功への道である。そのためにはいい一冊を選ぶこと。

100年も前に書かれたものだが、とてもそんな時代に書かれているとは思えない先見性がある。思考だけではなく現状を肯定し、一日一日を成功させるという具体的行動にも言及している。
何より強引なくらいの熱がある。ここに書いたことを実践していい人生を送れ!という熱い思いを感じる。

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