アダムスキー腸活法を実践し始めて丸2年が過ぎた。まず何よりの成果は便秘解消。腸がとてもいい状態なのが実感できる。疲れも感じない。
もう一つは、自分の体の重さを感じるような贅肉がつかなくなったこと。体重が1kg程度の幅でしか動かなくなった。
これは、何度も書いているが、規則正しい食生活の効用が大きいと思っている。中でも、夕方6時位に食事を済ませて寝るまで、白湯以外は口にしない習慣がついているので、そこが一番のポイントだろう。
もちろん、ファストとスローの食材を同時に食べないということもきっちり実践しているので、その効果もあるだろうが、いつも内臓がスッキリしている感覚でしかわからない。。
逆に言えば、この状態で、規則正しく食べながら、ファストとスローの食材を混ぜた食生活を数ヶ月実践してみて体調が悪くなれば、その有効性を確認することになる。
寒い時期にファスト食品の朝食を食べ続けていた結果!
そんな快腸の中、去年の年末辺りからちょっとした心配事が起こっていた。
うちでは、家族の一人が、朝はフルーツとヨーグルトで始まる習慣を持っていたので、アダムスキーの腸活法で考えると、おのずと朝はファスト食になっていた。
フルーツヨーグルトとファスト野菜(主に玉ねぎ・かぼちゃ・生姜・にんにく・トマト・オレガノ)のスープである。何回かアップしている。
このメニュー自体は、はっきり自覚できるくらい消化がよくてスッキリするおいしいメニューなのだが、今は出勤がないので良いようなものの、私にとっては昼まで持たないことと、夕食から14時間以上開けているので、タンパク質が足りないのではないかという懸念があって試行錯誤していた。
この冬は、トマトがないと味が決まらないということもあり、長野の濃厚な無添加のトマトジュースをしっかり用意してあったので、冬場のハウストマトよりも栄養価も高いだろうくらいの気持ちで使い続けていた。
家族の一人が、去年の暮あたりから時々下痢になると言い出し、私が食事担当なので、色々考えてみるが思い当たらない。ダシも調味料もちゃんとしたものを選び、インスタント物も一切なく、三度三度しっかり作っている。
どちらかというと生活態度に問題があるのでは?くらいに思っていた。
にんにくやしょうがが合わないかも?と言うのでそれを外していたが、今年に入るとますます状態が悪くなり、玄米が消化が悪い、玉ねぎが合わないかも、食べ物にはすべてブレンダーをかけてと言い出した。
大きな病気かもしれないと病院に行ったりもしたが、見ている限り病気とも思えない。血液検査を見ても炎症を起こしてる風もなく、原因がさっぱりつかめなくて数ヶ月。
ファスト食品は体が冷える。
で、数日前、「もしかしたら体の冷え?」原因は体の冷えではないかと思い至った。
というのは、この冬、私もいつになく寒さが身にしみて、いつも背中がゾクゾクするような感覚が続いていた。元来薄着なので、この時期までウールのセーターを手放せないということもあり得ない。
何か変だなとは感じていたが、特に体調が悪い訳でもないので、マンション暮らしが長かったので戸建ての寒さに慣れないくらいに思っていた。でも前年はそうでもなかったような。
先日久しぶりに体温を測ってみると35度ない。壊れているのかと思いもう一度測ってみても同じ。ありえない。年をとってきたとはいえありえない。
そもそも冬にファストの野菜は存在しない!
そこで初めて、朝のファスト食ですっかり体が冷え切っているのでは?というところによ思い至った。ファストの野菜=夏野菜!その上消化が早い=極陰の体を冷やす野菜ということ。
しかも夏場に摂れたジュースを使っていた。途中からは、にんにくも生姜も外していた。かぼちゃも冷凍。しかも30分で消化するファスト食。体を冷やす極み食を、寒い冬の気温の一番低い朝に毎日食べ続けていたことになる。これしかない。
脳は同じことを繰り返す習性がある。
習慣性は怖い。完全にファスト食品とスロー食品を一緒に食べないというところに気を取られてツボにハマっていた。「旬のものを食べる。同じものを食べ続けない!」といつも言っている私が、真冬の朝に、極陰の夏野菜を、しかもさらに消化の良いポタージュ化して食べ続けていたなんて!
ちなみに、下痢が続いているという家族は、ひたすらきちんと同じことを繰り返せるタイプなのだ。
無くなる前にきっちりとトマトジュースが補充されていたので、引きづられてしまった
しかもフルーツヨーグルトには必ずバナナを使う習慣があって,これも一日も欠かさず準備されていた。バナナも暑い地域の果物。体を冷やす。
たまには「トマトジュースを毎日使い続けていいの?バナナは暑いところのよ」と言いながらも、朝はフルーツヨーグルトとファストのスープを作らなければならないような気になっていた。
同じメニューだと作るのが楽なこともある。
逆に、私がアダムスキー式にこだわっていなければ、それにパンを付けたりチーズや卵をつけたりしていただろう。こんなに体が冷え切ることもなかったはず。
物事は、時々マクロ的に俯瞰して見ないと、つい習慣に飲み込まれてしまう危険がある。
脳のせいにするわけでもないが、人間の脳って当てにならないようだ。同じことをやり続ける習性があるらしい。
というのは、脳は二者択一、生きるか死ぬかが判断基準。経験のあることをやり続けるほうが安全と判断するらしい。人間の脳は以外にも単純で低機能?
でも人間はその単純な脳に絡め取られがち。
ということで、朝食をスロー食に切り替え、体温を上げる食材を多く入れ込んでいる。
朝食をスロー食に切り替えたことでの効用がもう一つあったので参考のために書いておくと。
そもそも人間の排泄時間は午前中らしいのだが、私の場合、どうしても夕方から夜遅くになっていた。朝食がファスト食なのが原因かも?とは思っていたが、やはりそのようで、朝食に玄米と味噌汁をベースにするようになって午前中に変わった。
今回の件で、何かをやり続けるというのは、そのことが間違っていた場合には危険を伴うことも頭においておかなければならない。
けれども、やり続けることで見えてくるものもある。ある程度きちんとやり続けてみないと修正点が見えない。実践と修正の繰り返しで何事も精度が上がる。
アダムスキー式腸活法を2年間きちんとやり続けたことでの一番の収穫は、自分の体の状態と食べることを始めとする自分の行動との因果関係がつながるようになった点である。
体には個人差がある。同じ行為が同じ結果を生むわけではない。自分で確認する必要がある。
自分の体の不調がつかめなくて医者に行ったり整体に行ったり、薬を飲んだり・・・闇雲に何かを頼らずとも、ある程度自己修正・コントロールできる力を持つことは心身の安定につながる。
ファスト食を摂るにあたっての注意事項
今回の件での気づき、注意事項。
・ファスト食は消化が早い=体を冷やすということ
・ファストの野菜は夏野菜。なので、冬のファスト食は存在しない。
・冬の時期のフルーツは食間のおやつタイムに。
・夏の暑い時期に体の熱を取るにはファストのスープやフルーツは有効。
・陰体質の人は、体の冷えを助長するファストの食材を食べる時には、食べる時間帯や時期を考えなければならない。
・季節の旬の野菜を食べることが体の役に立つ食べ方。缶詰・冷凍素材には注意!
・基本的には、暮らしている周辺でとれる、その季節のものを食べる。
・夕食からきちんと十数時間開けて朝食をとる人には、朝食はスロー食が向いている。
・夏場であれば、朝食前30分くらいの朝フルーツも良いのかも。
・同じ食材・メニューをひたすら食べ続けない。