人智学でいう人間の構成要素
人間の構成要素を考えるとき、
元素的に見れば水・炭素・水素・窒素・・・・となり、
エネルギー的にアプローチすると、例えば、身体・思考・感情・精神の4つのエネルギーで構成される。
人智学では、物質体・エーテル体・アストラル体・自我の4層で構成されている。
物質としての肉体は命のない状態 であり、
物質としての肉体にエーテル体が重なることによって有機体になる 。エーテル体が生命機能を持っていので、物質体からエーテル体が離れると物質体は崩壊する。
しかし、エーテル体は意識を持たない。
意識を持つのはアストラル体。アストラル体がくまなく浸透することでエーテル体は覚醒する。
鉱物はエーテル体もアストラル体も持たない。植物はエーテル体を持ち、動物はニュートラル体もアストラル体も持っている。
自我は人間だけが持っているもので、物質体・エーテル体・アストラル体に対して働きかけることができる超感覚的実体=霊的実体である。
自我が記憶を可能にし、記憶を積み重ねることができる事によって時間的連続性を持った自覚が成り立つ。
自我の働きかけによって、物質体・エーテル体・アストラル体は変化し、浄化されていく。
ここでいう自我は日常的な自分ではなく、超感覚的実体。
今の状況を変えたいと思うなら、覚悟して強い意志で向かう!
長く生きていると、日々の思考が言葉となり、言葉が行動になり、行動の繰り返しが習慣となって人生を創っていくということを実感していく。
人智学でいうところの「自我」を自分の理解でいうと「潜在意識」というようなものだ。
日常的な思考・言葉・行動は現実の中で日々繰り返され、次第に無意識となって「自我」の記憶の中に刻まれていく。
自我はある意味宇宙と一体化している。自我の中に刻まれた記憶は宇宙を漂い、現実として自分のもとに戻ってくる。という流れになる。
こういう理解をすると、日々の暮らしの中で、思考と言葉と習慣を心して扱わねば!という思いを新たにすると同時に、人生は自分の意志で軌道修正できるという確信も持てる。
「思考と習慣を変えれば人生が変わる」的な自己啓発本が数多くあるが・・・言葉として捉えれば簡単だが、なかなか一筋縄ではいかない。
日常的な思考習慣は顕在意識の中で営まれていることだとはいえ、そのほとんどはすでに無意識下にある。いわゆる持って生まれたものであり、家庭環境を始めとする育ってくる過程で身についたものである。
それらがすでに自我の中に刻まれ、現実として顕在化しているのが今の自分の状況なのだから、そこに切り込むのはなかなかの大仕事。
とはいえ、とてもシンプル。無意識が変わるまで毎日毎日設定した言葉を発しイメージしていけばいいだけのこと。習慣化して続けることさえできれば成功!
人間も宇宙も自然も複雑にしてシンプル。