最近はあらゆるものがタレ付きになっている。いつも処分するが、たまには良いかと思い使ってみた。イワシのつみれだったので鍋風にした。
一応ナチュラル系の宅配モノだが、なんて味なんだろうと思って原材料を見たらやはり酵母エキス。塩気が強くて舌に残る気持ちの悪い味。
以前にも触れたが、特にここ数年来、酵母エキスなるものがありとあらゆる食品に添加されていて気になっている。というより怒っている。
自然食品や無添加を誇張したものにはだいたい添加されている。子どもたちのおやつになるであろう菓子類にまで入っているのも気になる。
化学式で同じだからといってイコールとは言えない。
人体への影響という面では、旨味成分が強いと塩分も強くしないとバランスが取れない。
より気になるのは味覚の喪失で、小さい頃からあの強烈な味になれると、野菜や魚介類の自然本来の味が感じ取れなくなるのは目に見えている。
塩分過多と味覚喪失でどういう体になるのかとても心配。
大人であれば取捨選択できるし、小学生くらいまでは親の管理下におけるが、中学生以降になればそうはいかない。心身ともに成長期の大事な時期に、日々絶え間なくこういう不自然な旨味を誇張したような味を感じていると、この強い味でないと美味しく感じられない。体に精神に感情にひっそりと悪影響を及ぼし続ける。
酵母エキスは、食品添加物か否かという問題ではなく、食品添加物から除外されたことで自然食品ブーム、発酵ブームと相まって、食品業界の好都合な材料になった。
安価な旨味成分で、旨味を誇張しながら自然食品・無添加がうたえる格好の好材料が、国からお墨付きをもらった形で一気に蔓延した。
マスコミが煽る”美味しい”で本当に美味しいものは稀だ。
美味しいと評判の無添加だしを頂いて使った事があるが、こんなものを美味しいと本当に感じて殺到しているのだろうかと驚いた。マスコミが煽りみんなが美味しいというので美味しいと思いこんでいるのだろうか?やはり、酵母エキスが使われていた。
日本はこういうことが多すぎる。みんなが・・・・みんなが・・・・
一人ひとりが本当に自分の感覚で取捨選択していけば、自ずといいものが流通し国全体としていい選択ができる。流れを作っていける。
今や”個”の時代!国やマスコミ、企業任せな時代ではない。個々人の思考・知力・判断力・発信力で企業も国も形作られる。
違いを非難するのではなく、静かに主張する人口が増えて違いが際立つ社会になれば、個人がそれぞれの思いを楽に表出できる状況になるのではないか?
会社組織の中でも地域社会の中でも物言える状況があまりになく、皆が波風立てぬよう口つぐんでいる空気感やその対極に個人叩きやクレイマーなど気味悪く感じる昨今である。日本が衰退している大きな要因ではないかと感じている。