日々のくらしの中で、食事の支度だけは毎日欠かせないもの。
もちろん、外食や出来合いやインスタント系の利用もできるし、自分で作るより余程おいしいというものもたくさんある。家事代行などのサービスも充実してきている。
しかし、長年色々と経験してくると、自分で食生活を管理し、自分で作って食べるのがいちばん効率的で健康的。そのために少し手間をかけてシステムを作り、定期的に段取りを整えておくだけで毎日が安定する。
毎日買い物に出かけるというのはとても非効率。ストックできるものはストックし、周期を決めて補充していくのが効率的で時短になる。
常温でストックしておくもの
米・雑穀など
1ヶ月分くらいはストックしておく。
全粒粉・強力粉・パン酵母
やはりパンも食べたいもの。ホームベーカリで、行列の店に劣らないほど美味しくて健康的なパンが焼ける。冷凍しておけば非常食にもなるので、定期的に焼いておくと良い。
パスタ・そば・その他麺類
乾物
ひじき・芽ひじき・干し椎茸・高野豆腐・切り干し大根・寒天etc
これらは栄養価も高く、常備菜に必須。
常備菜として1〜2品を常時作っておくと栄養価的にも貢献するし、何より食事作りが楽になる。
焼きのり
30〜50枚くらいを大きさ4種類に分けてストックしておくと本当に便利。
全形 〜巻き寿司用
全形の1/2〜おにぎりや手巻き寿司用に切っておく
全形の1/8 〜毎日のご飯のお供や俵形おにぎり用
刻みのり 〜これはほぼ毎日使うもの。
納豆、トースト、山芋、しらす丼、アボガド丼などの丼もの、パスタ、お好み焼きetcにトッピング
*お子様のいらっしゃる方はお手伝い項目にしておくと良いですね。
豆類
あずき・大豆・うずら豆・白インゲン・金時豆 etc.etc
蒸すか茹でるかして冷凍庫にストックしておくととても便利。スープやデザートなどに。
缶詰
さば/いわし/さんまなどの水煮・非常食として味付けも少しストックしておく。
この時期だと新玉ねぎを薄くスライスし、軽く塩か塩麹をまぶし、しんなりした玉ねぎを絞って(塩味が強ければ水晒しした後)鯖缶の身だけを取り出し(汁は煮物などに使う)オリーブオイルと胡椒少々であえる。
パンにも合う。オーブンサンドにしてチーズや刻みのりをトッピングして焼くか、サンドイッチ・ホットサンドも美味しい。
オイルサーディン
缶を2/3くらい開け、そのまま火にかけグツグツっとしたら皿にそのままのせて、アペリティフ感覚でワインなどのお供に!時間がない時のおつまみにも便利
アダムスキーではレモンはだめなのか〜?マスタードでもおいしそう!
ツナ缶
水
昔は考えられないことだったが、今では必需品。
調味料
味噌・オリーブオイル・黒酢・バルサミコ酢・りんご酢・醤油(醤油麹を作っておく)・塩・塩麹・黒胡椒・カレー粉・マスタード・シナモン etc
梅干し
ぬか漬け
冷凍庫にストックしておくもの
しらす
しらす丼・卵焼き・パスタ・青菜炒めや和え物にもetc
しゃけ
特に旬の時ジャケが手に入った時は多めにストック
目刺し・あじ開きなど干物系で新鮮なものが手に入った場合
しじみ・あさりは砂抜きしてよく洗いすぐに使える状態で保存。
あさりは生の状態でも良いが、酒と少量の水で蒸し煮して身だけとって保存しておくのも便利。
和物、炊き込みご飯、パスタなど
シーフードミックスはすべて国産の質の良いものがあるのでそれをストック
これとバジルソースがあると美味しいパスタが簡単にできる。乾燥バジルでもOK
シュレッドタイプのプロセスチーズ
トースト、キャベツのお好み焼き、グラタン、ドリアなどに
納豆も冷凍できます
ごま
黒胡麻・白胡麻・金ごまなど〜できることなら生ゴマかいりごまを買ってきて、いりごまももう一度サッと火入れ。冷めたら油が滲んでくるくらいまで摺り、すぐに冷凍。ごはんにかけても美味しいし、胡麻和えがすぐ作れる。
何にでもトッピング。栄養価的にも多くをフォローする。すぐなくなるのである程度の量作っておくと良い。一般的袋×5くらいは必要。
コーヒー
挽いたものを。キューブ式の密封容器に入れておくと香りも飛ばないし、すぐいれられて便利。
緑茶 〜ある程度粉にしておくと、忙しい特にはお湯を入れるだけ、全体食で後始末も楽。
もちろん余裕のある時には茶葉でゆっくりいれて頂けば良い。
番茶・抹茶・紅茶etc
エナジーボール(ブリスボール)
ある程度まとめて作って冷凍しておくと職場でのおやつにも持っていけて便利。非常食にもベスト!
きのこ類いろいろ
これは絶対必需品。えのきはおがくずの部分を切り落とし使いやすい大きさに切っておく。
しめじ・舞茸はほぐして、椎茸は使う大きさに切っておく。
ブロッコリー
買ってきたらすぐに一口大に切り、固めに塩茹でし、次の日分までに使い切らない分は冷凍。
袋だとポロポロ崩れるので、平たい容器に重ならないよう並べていくと使う時に小分けできて便利
カリフラワー
これも出回る時期が短いので旬の時期に多めに買ってストックしておくと何かと便利。最近はカリフラワーライスも人気。これは、茹でるよりも生のまま、適当な大きさに小分けして保存。
パスタ、中華丼、スープなど。
ほうれん草・小松菜・アスパラなど
固めに塩茹でし、適当な大きさに切って当日使わない分は一回分づつラップで小分けし、保存袋に入れてておく。胡麻和えやしらすなどを加えて炒め物や汁物に。
小葱・あさつき
洗ってよく水分を拭き取り、小口切りにしてストック。他のネギ類も同じように使う大きさに切って水気を拭いてストック。袋だとボロボロになるので容器に入れる。
トマト
箱買いしたような時は、洗って水気を拭き取り、1/4程度に切って保存しておくとすぐにスープやラタトゥイユが作れる。
蓮根
スライスしたりすったりして保存しておき、蓮根きんぴらにしたり、スープやハンバーグなどに加えると格段に美味しくなる。
ゴボウ
変色するし、繊維だけ残る感じになるので生保存には向かない。きんぴらなどに調理したものを小分けして冷凍。お弁当にそのまま入れて行けるので便利。
やま芋
摺り下ろし小分け冷凍しておくととても便利。急ぎの時にはとろろご飯にして刻みのりたっぷりのせ!
生食できる卵があれば卵ものせて。具沢山味噌汁とぬか漬けでとりあえずの一食になる。
生姜・ニンニク
すったもの・スライス・みじん切りなど用途に合わせた何パターンかを作っておく。
鶏むね・ささみ
蒸して細かく裂いておく。サラダや和物に加えてタンパク質補給
豚肉
薄切りタイプの冷凍は使い勝手がいい。袋に入れたまま手で細かくできるので(おせんべいみたいに割る感覚で)包丁を使って切る必要がないので楽。蒸し野菜の時に加えたり、炒め物にしたり。
牛肉は千切り生姜をたっぷり使って佃煮風にちょっと甘辛に煮ておく。お弁当のご飯の上にちょっとのせたり、丼風にしたり。
ご飯
自分にあった一食分100〜150gづつを専用容器で保存。
パン
一枚づつ個装。非常食にもなる。
パスタ
これはお勧めすることでもないが、緊急事態用。パスタを作る時、ちょっと多めに茹でて一回分程度冷凍しておくと、蒸し煮しておいたあさりと一緒にオリーブオイルで火入れし、あさつきと刻みのりたっぷりで一品できる。しらすとほうれん草でも美味しい。
味噌汁の具として
人参・玉ねぎ・大根・芋類・きのこなど
2日に一度くらいの割合で具沢山味噌汁を作っておいて、とりあえずご飯と味噌汁だけはすぐ食べれる状態にしておくと、忙しい時、疲れて食事の支度をしたくない時、とても楽に一食が整えられる。
味噌汁に入れる野菜は切ってミックスし、一回分づつ小分けしておくと、お鍋に水とおだしと一回分の野菜を入れ火にかけるだけ!10分もあればおいしい味噌汁のできあがり。
おだしは、鰹節と昆布を粉にしておくか、粉にしてパックに入れたものが売られている。くれぐれも粉だけのもの。無添加と表して酵母エキスや蛋白質分解物の入ったものは✖︎
もちろん時間と余力のある時には出汁から丁寧に作ればいい。
味噌汁は、1日のどこかで一食は食べたいもの。ほっと落ち着く一品。特に、一年に一度自家製お味噌を作っておくと、他に変えがたい美味しさである。
食生活はメリハリをつけて!
このようなものを段取りしてストックしておくと、日々の生活に格段の余裕が生まれる。
疲れて作りたくない時も帰りが遅くなった時も、10分程度ですぐ食べられるものが何かしらあるはず!
外食したりお惣菜を買ったりするよりよほど楽!お勤めの方達は弁当を持っていくことも簡単にできるようになる。
大体どれも2週間から1ヶ月は保存できるので、使用する量を見極めストック量を決めておくと良い。
きちんとした食事を取ると間食も減り、栄養価的にもバランスが取れ体調が整う。良いスパイラルに入ると気力も上がり仕事の効率も上がる。
気を付けたいことは、ささっと作っても食卓はセンスよく整えて楽しむこと。
これも段取りさえ整えておけば手間のかかることではない。テーブルウェアーは洗練された良いものを少量持つ。
そして、たまには少し贅沢でもいい仕事をする料理人のもとへ。
まとめ
これらを全部ストックするというのでもなく、新鮮なものがあった時やお買い得な時にその日に食べる分+数回分をストックしておくと便利だと思うものをあげました。
常備必需品についてはリストアップし、定期的に補充するシステムを作っておくと楽です。
食事作りの基本は買い物周期を決めておくこと。忙しい方は、生協系やオーガニック系の宅配を利用するのが便利です。食材が届く曜日が決まっているので計画が立てやすいし、何より買い物時間を短縮できて、経済的計画も立てやすい。
家事運営においても個々人の性質で全く違ったものになる。日々するべきことをきちんとこなしていける、ある意味器用で意思的な人たちは、改めてこういうことを考えずとも日常的にこなしているのだと思う。
これは私のように、ちょっと不器用で気を抜くと生活がぐだぐだになってしまいがちな人、集中型で一つのことに没頭しやすく複数処理が苦手、一気に片付けておいて、日々に余力を持って暮らしたい人などに向いているやり方。
1週間はあっという間なので、2週間〜1ヶ月に一度程度、丸一日を使って一気にある程度の段取りをしておくと、毎食30分もあれば食卓が整う。その時に次の食事の段取りをちょっとだけしておくことで先手先手の良い循環を作れます。
解凍のために冷蔵庫に移したり、常温に出しておいたり、乾物は水につけておいたり。ちょっとだけ先手を打っておくことが、何においても楽にこなしていくコツ。
近年は、想定以上の自然災害が頻繁に起きるようになった。
万が一の場合、上記のような食材をストックしておくと非常食にもなる。
わざわざ非常食として、食べ慣れないものをストックし、定期的に消化するような手間も省ける。
そういう意味でも、自然解凍でも食べられるよう、火入れしたものもある程度多ストックしておくと良い。
呉々も、買いすぎで無駄にすることのないよう!1ヶ月程度で消化できる枠を決めておきたい。