この春の種蒔きは、昨年・一昨年の反省から、播種日を1週間ほど早めていた。
しかし、体感的にも予想したような気温の上昇がなく、ある程度の保温も施していたが、十分でなかったようだ。発芽率ほぼ0%という結果になった。
思い込みが先走り、作物それぞれの発芽適温を再確認していなかったことが大きい。
自然農では、自然状況を読み取りながら、細かな調整を重ねていく必要がある。
作物の発芽適温の重要性
これまで、落花生とズッキーニは発芽率ほぼ100%を誇っていたし、他の果菜類や葉物も、発芽までは問題がなかったので、発芽適温に関しての重要性をさほど意識していなかったようだ。
今回、発芽率ほぼ0%という結果に驚き、改めて、その重要性を確認することになった。
播種時期が、発芽率、初期生育、病気抵抗、収量など全てに影響する。
ということは、栽培地の気候にあった種選びも必要となる。
発芽適温とは「気温」ではなく「地温」であることも注意したいところ。
また、多くの作物では、昼と夜の温度差が10度前後あることで発芽が促される、というところも認識しておきたい。
発芽スピードと生育
播種から発芽までの時間が短いほど、その養分が効率的にエネルギーに変換され、生育旺盛な健康体となるようだ。
このところ、1ヶ月程前に蒔いた落花生の生き残りが、いくつか芽をを出してきたが、明らかに小さく、なかなか成長しない。
ほとんどの種は、カビや、腐敗でなくなっているだろう。発芽しても収穫までいくのは難しいかもしれない。
種まき用土・覆土の量・水やり
種まき用土と種を蒔く時の覆土の量も発芽に大きく影響する。おろそかにできないことのひとつ。
種には、好光性種子と嫌光性種子があるので、その種にあった土の量や、発芽までの置き場所を選ぶ必要がある。
種まき後の水のやり方にも注意が必要とされる。
これまで、直播一択で、一応種袋の注意事項は確認しながらも、かなり大雑把に蒔いていた。
発芽しても、その後の成長がままならないのは地力のないせいだと思っていたが、それだけではなかったようだ。
種まきに関しての丁寧さが足りなかったのかもしれない。
このような反省を踏まえ、適期に効率よく作業ができるよう、準備をしておく必要がある。
反省点からのやることリスト
自然農では、”土の中を触らない”というのが、大きな決まりごとと認識し、畝立て以来触ることがなかったが、今年の冬前に一度リセットしたいと思っている。小さなスペースでは、従来の縦長畝よりも正方形に近い畝の方が混植も作業もしやすい。傷んできたコンポストキエーロもレイズベッド枠も作り直して、ストレスのない作業動線を作り、作業環境も整備したい。
① 米糠ぼかしはストック切れにならないよう、1~2kg程度の扱い安い小袋分けで、2ヶ月に一度は仕込んでおくこと。米糠と米糠ボカシ、それぞれ専用の密閉容器を用意する。
② 草マルチ用の草をストックする大きめの木枠を庭隅に設置し、種をつける前の夏草を近隣から十分に集めておく。
③ 軒下に入るくらいの小さなものでいいので、育苗ハウスを作る。
④ 必要なものの準備と整理整頓を怠らない。
⑤ 固定種の欲しい種が、手に入りづらくなっているので、早め早めに手当する。
⑥ 記録しているものがあるにも関わらず、実際の作業の度に調べ直すことが多いので、資料の作り方や整理法を実用できるものにする。
以上、この春に実感したことである。
