発芽しなかった春|2026・05

今年は、少し早めに種を蒔いた。

ここ数年、気温の上がり方が早く、播種のタイミングが遅れがちだったからだ。

今年は先に動いた。

しかし思ったようにはいかなかった。

これまで直播一択を通していたが、ポット蒔きの必要性も感じていたので、3月に入り、なんとか土を集め、ポットに果菜類の種を蒔いた。

落花生とズッキーニは、例年より1週間ほど早めに直播きをした。

どちらも、多少の保温は施していたが万全ではなかったようだ。

発芽率、ほぼ0%。

落花生とズッキーニはこれまで100%の発芽率だったので、信じられない思いで待っていたが、結局、発芽することはなかった。

夏場に畑に何もないのは寂しすぎる。果菜類は苗を買って植え付けをし、落花生は蒔き直。

振り返ると、今年の春は遅かった。

曇りの日が多く、なかなか気温が上がらない。5月の連休明けに、ようやく春らしい陽気になった。

調べてみると、4月の平均気温は15度程度、最高気温でようやく20度に届いていたので、体感通り、肌寒い日が続いていたことになる。

昨年とは、1度に満たない程度の差だが、一昨年と比較すると3度以上も低い。

自然を読んでいたつもりだったが、高温化が早いという思い込みがあったようだ。

自然は毎年違う。また、同じ県内でも地域差も大きい。

自分の肌感覚を大事にするべきだった。

自然農というと、おおらかで手を加えないような印象があるが、実際には、もっと繊細な調整が必要となる。

特に、発芽の段階では、わずかな温度の違いが、そのまま結果に出る。

今回のことで、いくつか見えてきたことがある。

育苗のための環境を整えておくこと。

マルチ用の草や資材を、あらかじめ用意しておくこと。

そして、作業のタイミングを逃さないこと。

どれも当たり前のことのようでいて、整っていなかった。

発芽しなかったことで、土の状態や気温の影響を、これまでより強く感じた。

土は、まだ春ではなかった。

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