フライパン自家焙煎|清潔でクリアな美味しさ。

煎りたてのコーヒー豆

コーヒーは、今や暮らしに欠かせないほどの飲み物になっているが、口に入るまでの過程を想像すると、どこかスッキリしないものを感じていた。

「自分で豆を確認し、洗ってから焙煎できたら」———— そんな思いを抱えていた時、ネットでフライパン焙煎の記事に出会い、「これだ」とばかりにすぐに試してみた。

2〜3回もやればそれなりの形になり、今ではすっかり習慣になっている。

やることはシンプル。

ひたすら手を動かしながら豆を煎るだけの単純な作業。

ただ、ムラなく、豆のポテンシャルを十分に引き出すことは簡単ではない。

作業の度に試行錯誤を繰り返している。

ただ、十二分に美味しいことは間違いない。

何より、自分で洗ってから煎るので気持ちがいいし、香り豊かでスッキリした味わいになる。

生豆の販売サイトもいまや数多く、いい環境で育った質の良い新鮮な豆が簡単に手に入る。

コーヒーも奥深い魅力的な世界だ。

生豆の選び方・購入方法

世界中で、日々コーヒーが飲まれている状況は、当然、自然環境への影響も大きい。

その意味でも、環境に配慮した、自然循環型の農園を選びたいと考えている。

また、毎日それなりの量を飲むものなので、健康面も考慮し、無農薬・有機肥料で栽培されたものを選ぶようにしている。

こうした、環境配慮型の農園は、年々増えてきているように感じている。

コーヒー豆の主な産地は、赤道を挟んだ南北両回帰線内に集中しているが、国や地域により栽培法・精製法は様々だ。

色々な豆を試しながら、好みの豆を見つけていく過程もまた楽しい。

ネットで「コーヒー生豆 購入」で検索すれば、多くののサイトが見つかる。

少量づつ数種類を選んで試していくのがおすすめ。

最初は、焙煎済みの豆で味の傾向を確認してから、徐々に生豆に移行するとわかりやすいだろう。

フライパン焙煎の手順

用意する道具

⚫︎手網またはフライパン 〜 初心者には手網(銀杏を煎る時に使う)をすすめるサイトもあるが、個人的には、フライパン、正確には20cm程度で立ちあがりの深い小鍋の方が扱いやすい。蓋も必要。

立ち上がりが10cm以上の深さがないと豆が飛び出しやすく、作業がスムーズに進まない。

素材はテフロンなど表面加工していないもの。

鉄製で表面加工のない軽い鍋が理想だが、いまだ適当なものに出合えていない。

ヘラで混ぜるだけでは追いつかず、鍋を振り続けることになるので、軽さも外せない。

⚫︎ ザル2個 〜 豆を洗った後の水切り用
         炒り止め後にあけるもの 

⚫︎ なるだけ大きな洗い桶や鍋などを用意しておく。

これは、焙煎終わりに急激に冷やすため、ドライヤーを使うが、その時、「チャフ」という豆の薄皮が大量に飛び散るし、豆も水分が飛んで軽くなっているので飛び出やすいため。

炒り豆を開けるザルは、竹の平籠が使いやすくおすすめ。

⚫︎ 軍手、もしくは布巾など

⚫︎ 木ベラ

⚫︎ 時計とタイマー(なかなかお手本通りの時間では進んでいかないが、時間を見ながら進めるので必需)

⚫︎ ドライヤーもしくはうちわ

作業手順

1. 道具を揃える 〜 必要な道具をすべて手元に用意する。

2. 豆の量を決めて計量 〜 最初は100g程度から始めるが、1〜2度試して要領を掴んだら、150~200g程度の方が個人的にはやりやすく感じる。

この時、欠陥豆を取り除いたり粒を揃えるなどは各自の感覚で。

3. 洗う 〜 ぬるま湯を使うとチャフはよく落ちるが、オイル分まで抜けてしまう気がするため、今は水を使っている。

米を研ぐ要領で、ゴシゴシっと手早く洗い、水を替えてもう一度繰り返す。

水温や洗い方は人それぞれなので、試しながら自分感覚で。

4. 水切り・乾燥 〜 洗ったあと水切りし、キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、すぐに煎りに入っていたが、ざるにあけて、1時間程度天日干ししてから煎ってみると、その方がスムーズのハゼに進み、20分程度で焼き上がった。

焙煎

1. フライパンを十分温めてから豆を入れる。

豆にはまだ水分が残っているため水抜き。蓋をし、絶えずフライパンを揺らしながら蒸し焼きのような状態で火を入れる。火加減は中火で一定に保つ。

2. しばらくすると、水分が抜けた軽い音に変わるので、そこで蓋を開け、木べらでゆっくり攪拌しながら煎っていく。

3. 蓋を開け、木べらで攪拌を始めてから 8〜12分ほどで、「パチパチ」という1ハゼが始まる。

ここから3〜5分で一般的な中炒りとなり、その間に2ハゼも始まる。

中炒りでは、酸味がまろやかになり、苦味は控えめに仕上がる。

今時のコンロは、温度が上がりすぎると自動調節するタイプが多い。

ハゼが始まったあたりから、進みがもたつくので、ちょっとストレス。

炒り止めと冷却

1. 煎り止めをしたらざるにあけ、ドライヤーで素早く冷やす。

この時、残っていたチャフが舞うので、シンクの真ん中で、洗い桶などに入れて行う。

2. 冷ました後も半日ほどはガスが出るため、蓋はしないで置いておく。

フライパン焙煎のメリット・デメリット

メリット

⚫︎ 新鮮で上質な豆の状態を直接確認できる。

⚫︎ 焙煎前に自分で豆を洗えること。

⚫︎ 年々値上がりしているとはいえ、焙煎済みの豆の半額程度で購入できること。

⚫︎ いろいろな種類の豆をブレンドする楽しみがあること。

デメリット

⚫︎ 一番のデメリットは焼きムラが出やすいこと。ただし、これは焼き加減の違う豆をブレンドしたような深みが出るとも捉えられる。

⚫︎ チャフの飛び散りは厄介だが、卓上掃除機を使えば簡単に処理できるので、さほど大きな負担でもない。

美味しいコーヒーを味わうための、ちょっとしたひと手間。

それが、フライパン自家焙煎の魅力だ。