二十四節気では8月23日から「処暑」しょしょ(暑さが収まる頃。朝夕の涼しさに秋の気配)に入り、七十二節気では今日から「天地始粛」てんちはじめてしゅくす。(天地の暑さが収まり始める)に入る。
旧暦をみる度に、昔の人の観察力には驚くばかりだ。気象状況がずいぶん変化してきていると感じている割には、旧暦と照らし合わせるとよく一致している。
旧暦はぜひ一冊用意しておくと楽しい。
今日は久しぶりに朝の散歩。最近はいちばん頭の働きがいい朝に歩くのはもったいないような気がして、日が落ちる頃に歩いていたが、やはり朝に歩くのは気持ちがいい。
今日は久々にカメラを持って出たので、あまり運動にはならなかっが、一時間近く歩いた。
稲の穂も実をつけ始め、大豆畑も大きく育ち始めている。
しらさぎ、アオサギ、オイサギが時々舞い降りる。のどかな風景である。
蝉の声が終わり、すっかり秋の虫に変わった。
庭先の菜園では、秋まきの準備を始めている。
自然農を目指しているので、2〜3年は多くを望めないが、種をまくことでしか土を育てられないので、できるだけ日本産の固定種で、多くの種を播こうと思っている。
これがなかなか日本産の種が手に入らない。種までも外国に頼ってどうするの?怖くなる。
国産の数自体が少ないことに合わせて、自家菜園を始める人が急激に増えてきている感あり。
国産固定種の争奪戦になっている?欲しい種が売り切れになっていることが多い。
買った人みんなが自家採種で種を増やして分け合うような形に進んでいけばいいのだが。
種まきに向けて整備していたら、カマキリが飛び出してきた。どうやら寝ぐらを触ってしまったようだ。ゴメンネ〜
今、畑で育っているのは落花生。地力のない土にも関わらず、いちばんよく育ったのは落花生だった。実も入っているようで10月中旬すぎに収穫予定。さてさて、ピーナッツバターを口にすることはできるのだろうか?
「小さな畑」は独立させています。
https://potager.site/
さて、前置きが長くなってしまった。散歩のすすめを書きたかったのだ
早朝散歩の効果5つ。1年間続けての実感。
昨年の春に東京からこの地に移り、一年以上がたった。
東京ではひたすら歩き、地下鉄の階段を登り下りする場面がとても多い。なので、みんな歩くのも早い。意外にも田舎の人たちよりも断然足腰が丈夫だ。
以前、東京から田舎に移り住んだ知人が、「1年ですっかり足腰が弱ってしまって〜」と嘆いていたが、私も、家に篭りっきりで、出かける時は車という生活に危機感を持ってしまった。
散歩くらいしないと心身ともに弱ってしまいそうで怖い。そんな危機感を味方に、朝夕の散歩が続いている。もちろん、朝夕欠かさずきっちり!というわけではない。
緩く、ほぼほぼという程度。
「一面田んぼの中の農道を、丸の内の仲通りを颯爽と歩いてる気分で散歩してる〜」というと、みんなが笑いこける。
人っ子ひとりいない農道をひたすら歩く。気持ちがいいのには違いないが、そこはこのご時世、ちょっとした怖さもあって、気休めに防犯ベルを持ち、それなりに周囲にに気を配っている。
このところ、散歩をほぼ習慣化してからの変化を感じることがあるので、いくつかあげてみたい。
1、ふくらはぎの筋肉がしっかりしてきた。
歩く時の姿勢や歩き方をかなり意識して歩いているせいか、足の筋肉がしっかりしてきたような。
爪先で地面を蹴るようにして、なるべく歩幅を大きくするように心がけている。
散歩の時間は基本30分。後半にかけて速度を早めていくと少しだけ息が上がる程度でちょうど良い感じだと感じている。
2、姿勢が良くなった。
猫背気味になって、腕が前に出ていたので、腕を外側に開き気味にしながら、真後ろに強めに引いて歩いている。
胸を張って、体を引き上げるような姿勢で歩くようにもしている。
たまに散歩している人に出会うが、ほぼ誰もいないので、いろいろ実験できるのが良い。
3、肩やお腹周りの贅肉が落ちて自分の体の重さを感じない。
これはアダムスキー 式食事法の効果もあるので、一概には言えないが、うちでは、夕食は大体18時頃には済ますので、朝の散歩の時間6時〜7時頃までに12〜3時間が経っている。
オートファジー が作動し始めるのは、食事後だいたい16時間あたりからとされているが、それでも朝の空腹時は通常よりも、脂肪燃焼に効果的なことは確かだと思われる。
4、寝付きが良くなる
起きて1時間以内に30分以内の散歩をすると、セロトニン が活性化すると言われている。
ここで、体内時計がリセットされ、その15〜16時間後にメラトニンが分泌されて「眠気」が出るシステム。
7時に体内時計をリセットすると、22〜23時に眠気が出るということになる。
朝の散歩には、サングラスをかけたりUVクリーム塗ったりはしないこと。
「朝に散歩をすると寝付きがいいような気がする」というのには根拠があった。
5、頭も体も動きがよく、爽快感がある。
これは、朝散歩ができなかった時との違いが歴然とある。30分歩いただけでも体の詰まりが抜けたような爽快感がある。
動きが軽快で、頭の回転もいいので処理ごとが早い。
朝食をしっかり食べるので、完食の必要性を感じない。
早朝散歩で気をつけること。
早朝散歩は危険性を言われることも多い。特にシニア層になってくると、脳梗塞や心筋梗塞は朝の時間帯に発症することが多いようだ。
そこでいくつか注意していることを挙げてみたい。
散歩に出るまでの段取り
起き抜けにいきなり歩き始めてはいけない。ウォーミングアップが必要。
1、まず起きたら、軽く歯磨きと舌磨きをして白湯を飲む。前日夜にポットに入れておいたお湯がいい具合に冷めているので、ちょうど良い。
朝は脱水状態なのでまず水分補給が大事。冷たい水をいきなり入れない。
2、雨戸や窓、カーテンを開ける。
3、全身の軽いストレッチを2〜3分で。「骨ナビ体操」がベスト。
東京にお住まいの方は、長谷川智先生のクラスも開催されています。おすすめです。
4、身支度をする。
これで、起床後大体30分ほど経っているので、散歩に出るのにちょうどいい時間。
歩き始めはゆっくりと、徐々にスピードアップする。自然とそうなる。
頭の中で「ひとりおしゃべり」をしないよう、意識は腹に落としてひたすら歩く。
身の安全のために気をつけること。
この時代なので、別の意味での危機管理も必要。
1、防犯ベルは、あまり役に立つとも思えないが、それでも、すぐ使用できる形で身に付けておくこと。
2、同じ時間、同じルートを歩かない。これ大事。以前、その辺りを通ると後ろから足音がして、気がつくと後ろにぴったりとつかれていることがあった。
たまたまだろうと思っていたが、2〜3度続いてゾッとしたことがある。悪い人ではなさそうだったが。
もっと怖かったのは、気配もなく、たまたま後ろを振り返ったらすぐ後ろに見るからに怪しげな人がいたこと。
初めの頃は、日の出ちょっと前に出て、歩いている途中で日の出を見るという楽しみがあったが、そんなこんなもあって、散歩ルートも時間帯も服装にも気を使いながら歩いている。
それでも早朝散歩を続けるメリットは大きい。
いろいろ気をつけるべきことはあっても、体は動かさないと固まっていく。
何事も緩めに習慣化することで、多くのメリットを得られる。
人は、何かしらの効果を実感すると、意思とは関係なくやめられなくなるものだ。途中でブランクがあっても復活する。
この、何かしらの効果を感じるまでは、とりあえず続けることが大事。3日だけ、それができたらあと4日頑張って1週間だけ続けてみよう。などと、最初は小さく積み重ね、いつのまにかハマってしまっていた、というのが理想。
体は、きちんと答えてくれるので、大事にしながらも軽い負荷かけて毎日くまなく動かすことが健康の秘訣となる。